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“ギリギリを攻める” 白金台珈琲 クロミミラパン 伊藤 喜章 氏

記念すべき第1回は、ここでしか飲めない至極の珈琲を提供するクロミミラパン。
今年は、開業4年目にして港区商店グランプリを受賞されました。
また、店主の伊藤喜章さんは、白金台地域で育ち、お店以外にも商店会や町会でもご活躍されています。
最初に伊藤さんと珈琲についてインタビューしました。

【凡例】
伊:伊藤 喜章さん
プ:プラたか.netの中の人

珈琲×伊藤氏

プ:あー、美味しいなぁ。伊藤さんの淹れる珈琲。ところで、伊藤さんはどのようにして珈琲と出会ったのでしょうか。

伊:和食のお店で料理長や店長をしていましたが、恥ずかしながら32歳の時に脳梗塞になりました。寝る時間も無かったので、過労が原因と診断され、夜に働く仕事はやめるように、お医者さんに言われました。他の仕事も考えたのですが、ずっと料理に関わってきたので、やはり飲食業しか自分には出来ないと考えました。

プ:飲食業もたくさん種類がありますが、その中でカフェを選ばれた理由は?

伊:パン屋やケーキ屋も考えましたが、修業せずに料理が出せる仕事はカフェくらいかなと(笑)。いざカフェを始めるぞ!となると、「旨い珈琲」という物を考えたことが無かったので、色々なお店の珈琲を飲みに行きました。

プ:「旨い珈琲」というのも難しいですね。ブラックでないと色々な味が入ってしまうし、味覚も鋭くないといけないですね。

伊:和食のお店で働いていた時は気にしていませんでしたが、味覚テストをしたらあっさり満点が採れたので鋭いみたいです。ただ、いくら飲み歩いても「旨い珈琲」が分からなかったです。エスプレッソが比較的飲みやすかったので、珈琲豆に大きな違いは無く「焼き方」や「抽出方法」で旨味が異なると考えたのが、最初の結論でした。

プ:最初というと、今は違う結論をお持ちということですね。

伊:実は、「ブラックで飲んでも美味しい珈琲」に出会いまして。

プ:運命の珈琲ですね。何が他の珈琲と違ったのでしょうか。

伊:冷蔵コンテナで輸送した珈琲豆でした。今まで、一流と評価されるバリスタの店にも足を運んでいましたが、ここまで輸送や保管に気を配った珈琲豆は初めてでした。ただ、この珈琲をエスプレッソで抽出すると、美味しくないんです(笑)。なので、抽出方法をもう一度見直し、ペーパードリップを選びました。

プ:やっと正解が見えてきましたね!

伊:いやいや、「焼き方」や「抽出方法」で異なるという結論でしたが、本当に正解なのかは分かりませんでした。開業してからも珈琲の展示会や一流と言われる喫茶店に足を運び、珈琲の本や医学論文など数千時間は独学しました。

プ:どひゃ~、数千時間も・・・!それって十分修業していませんか?

伊:基本的に独学なので修業じゃないかなと。

プ:例えるなら、道場の武道家というか、山に籠った仙人って感じですね(笑)。

伊:そうかもしれませんね(笑)。それでも独学で分からないときは、コンテスト優勝経験のある農園主、仕入れのトップと言われる人、珈琲の鑑定士、私が尊敬する珈琲職人の方々に教えていただきました。

プ:そりゃ美味しい訳ですね。そういえば、珈琲豆にも違いはあるのでしょうか。

伊:もちろん珈琲豆にも色々違いはあります。珈琲は科学的根拠が示されている物も多いです。熱いお湯だと、豆の成分が多く融解され、旨味とともに雑味も抽出されます。珈琲豆一つ一つに自分がベストだと思う抽出温度があります。例えば、最高級品の深煎りの豆は88℃よりも87℃だと雑味が出ない。でも86℃だと旨味が足りない。

プ:うーん、自分には「1℃の違い」が分かるかな(笑)。お客様の反応はどうですか。

伊:幸いにもお客様には、シェフやソムリエ、芸術家や一流と言われる経済人の方も多いので、1口飲んで理解していただける方も多いです。サンフランシスコの一流ホテルの社長がお見えになった時に「この珈琲豆はいったい何℃で淹れているのだ。」と尋ねられたことがありました。話をすると、珈琲に関しては今まで会った中で一番の変態とまで言われてしまいました(笑)。

プ:確かに、こだわってギリギリを攻めていますからね。

伊:こだわりというか、考えて、美味しい珈琲というゴールを見ています。珈琲のチェーン店も増え、今ではコンビニでも淹れたての珈琲が飲める時代です。珈琲が身近になったからこそ、自分ならではの珈琲を提供していきたいです。

プ:クロミミラパンの珈琲は、伊藤さんの絶え間ない珈琲の追究と消費者目線を融合した至極の珈琲ですね。ブラックでもすごく美味しい(ゴクリ)。もう1杯。

伊:お医者さんには胃腸の弱い方でも大丈夫と太鼓判をいただきましたし、妊婦さんでも飲めるカフェインレスの美味しい珈琲もご用意しています。本当に美味しい珈琲はブラックでも飲める方が多いので、ブラックが苦手な方も是非、お越しいただきたいと思います。

プ:(ゴクゴク)。・・・こんなに味がしっかりしているのに、後味がクリアなカフェインレス珈琲があるんですね!カフェインの苦手な方でも満足すると思いますよ!

■地域×伊藤氏

プ:若い方で積極的に町会や商店会の活動される人は少ないですよね。どのような想いでご活躍されているのでしょうか。

伊:自身が白金小学校、高松中学校と地元で育ってきて、商店会や町会内人たちに触れ、この歳になってやっと地域に守られていたことを感じました。だから、地域のことを積極的にやることは「恩返し」だと思ってやっています(涙)。

プ:ちょっと、伊藤さん、ここ泣く所じゃないですよ・・・!

伊:いやぁ、この話をするといつも涙が出ます。そのくらい、地域の方に感謝しています。以前、勤務していた会社は大変でしたが、それでも、こうして独立してはじめて、組織に守られていたことも分かります。

プ:商店会への加入も恩返しという意味ですか、それとも組織でまとまろうと考えたからでしょうか。

伊:両面ありますが、人とつながりを持つことが大切だと思ったからです。実は、私が加盟しているプラチナヒルズ商栄会には、開業当時は入れませんでした。

プ:何か理由があるのですね。

伊:今はプラチナ通りの商店会はありませんが、かつてはプラチナ通りと目黒通りの商店会は別々にあったので、加盟できる区域が違っていました。

プ:とすると、プラチナ通り沿いにあるクロミミラパンは加盟できない訳だ。

伊:そうなんです。たまたま、30年以上お世話になっている床屋の息子さんが目黒通り沿いのプラチナヒルズ商栄会の会長代行をされていて、商店会の仕事を一手に担い大変そうでしたのでお手伝いしていました。でも、加盟できた方がもっと手伝える事が増えると思いましたので、規約を変えていただいて、いまではプラチナ通りの商店も加盟できることになりました。

プ:おぉ!そうなると、これからプラチナヒルズ商栄会の会員も増えていきますね。

伊:これから、増やしていきたいと思います。やはり、顔見知りになり、お互いを知る事が地域の発展には不可欠です。みんなが地域のことを真剣に考えることが、根本に必要だと思います。もちろん、生活や家庭も大事なので、企業には早く従業員を帰らしてあげて、家族や地域のことを考え動ける時間を作っていただけるとありがたいです。

プ:家庭の理解は重要ですね。仕事、家庭、地域の両立のコツはなんでしょうか。

伊:地域のために活動することは、家庭や子ども達の未来の為に必要なことです。誰かがやってくれるのを待つのではなく、自分でないとダメだと思って活動しています。このことを理解してくれている嫁さんには頭があがりません(笑)。

プ:最後に、白金台地域の特徴やおすすめスポットがあれば教えてください。

伊:私は仕事の都合で引っ越しが多かったので、色々な地域を見てきたのですが、これだけ街が綺麗で、治安が良い場所はなかなかありません。また、自然教育園など、都心とは思えないほど緑が多いのも魅力ですね。

プ:魅力あふれる地域ですね。これからも地域のため、家族のため、美味しい珈琲のため、御活躍ください!高輪四十七氏企画 第一弾は、楽しく、美味しくインタビューさせていただきました。お忙しい中、ありがとうございました!

★クロミミラパンのホームページはこちら