白金高輪四十七氏

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“地域を耕し、絆を育てる” 青少年指導員 芝 耕太郎 氏

地図を見ながら白金の街を散策していると、「道に迷ったの?」と声をかけてくれた大型バイクに跨るライダー。どこぞの不審者!と身構えると地域イベントでよくお会いする男性。後日、白金高輪四十七氏の取材を依頼すると「(取材時間は)夜でもいいですか?」と快諾くださいました。

【凡例】
芝:芝 耕太郎さん
プ:プラたか.netの中の人

■初の居酒屋取材決行!

プ:「夜でもいいですか?」と言われれば、当然の流れですが・・・、プラたか.net初の居酒屋取材です!
ビール4杯、ゆっくりでいいから至急お願いします!!
芝:じゃあ!!カンパーイ!!
ゴクゴク・・・。
芝:おかわりー。
プ:あ、ビール追加4杯。(いかん、酔っぱらう前に取材しなければ・・・。)

プ:では、改めて取材に御快諾いただきありがとうございます。今回は、そうですね・・・3部構成でお話しを伺わせてください。
芝:よろしくお願いします。3部構成というと?
プ:すばり、芝さんの地域活動に関する過去、現在、未来のことを!
芝:恐ろしくベタ!(笑)

■芝氏、キャンプに目覚める

プ:地域活動のきっかけをお伺いしたいのですが、芝さんは生まれも育ちも白金ですか?
芝:小学校6年生のあと少しで卒業!という頃、突然親から「1週間くらいで転校してもらう」と告げられ、途中で神応小学校に転校してきました。
プ:唐突ですし、子供にとっては微妙な時期の転校ですね。
芝:祖父の体調が急変してね。その時だけで元気になったけど(笑)、たしかに微妙な時期で転校したら「転校生」といじられましたよ。
プ:今では完全にいじる側のにんげ・・・いやはや、そこから地域活動にはどのように?
芝:港区で少年リーダー教室という事業を実施されていました。いわゆる他校の知り合いを作るもので、そこで知り合った他校の人なら「転校生」も関係ない。ということで中学1年生の時に広報みなとを見て申し込みました。


●白金地区のキャンプにて、調理指導中の芝さん。

プ:少年リーダー教室ではどのような事をされたのでしょうか。
芝:5月の後半くらいまでに授業を重ねて仲良くなって、夏にキャンプですね。キャンプが好きだったし、事業に参加した他校の友人とも仲良くなれたので、中学3年生まで毎年申し込みました。
プ:キャンプの魅力や想い出等あればお聞かせ願えますか。
芝:当時、社会教育主事で港区に勤務されていた横井先生が面白い方で、色々ご教示いただきました。火おこしが楽しかったですね。キャンバステントを張るのですが、キャンプに参加している高校生が「訓練」といってペグを抜くんですよ。あと飯盒にススがついてれば洗い直しと言われるし。
プ:あれ、先輩にいじられていますね。
芝:やっぱり、自分がされたら今度は後輩に同じようにやりますよ(笑)。
プ:むむ、いじる側になりました。
芝:でも高校時代はバレー部で忙しかったので、キャンプには行きませんでしたから。そこまでいじってはいないですよ。その後もリーダー教室で出会った人たちとは交流が続きました。
プ:事業が終わっても交流が続くのは素敵なことですね。

●社会人1年当時の芝さん。松村雄基ではありません!

■芝氏、地域活動につながる

プ:高校では何か活動をされていたのですか?
芝:高校3年生の時に、青少年洋上セミナーという東京都の事業に参加したくらいですね。
プ:ようじょうセミナー?
芝:洋上。海の上。東京都教育委員会が主催の大規模な事業でした。血気盛んな高校生が400人くらい集まり、12日間共に過ごします。私は第5団(5期)で新さくら丸に乗船して、晴海を出港、班で洋上生活を過ごしながら中国に向かい、天津→北京→大連で中国の高校生と交流するというものでした。
プ:東京都版のリーダー教室ですね。おそらく事業費は億単位の。
芝:もう事業は無くなってしまったけど、その時の友人ともいまでもつながっています。こういった班での洋上生活も良い経験です。社会人になってからですが、区と中学校PTA連合会が共催していた北海道風連町との交流事業でも指導者としてお声掛けいただいて、参加していました。
プ:行政が主催する社会教育事業は随分減りましたからね。こうやってお話を聞くと、やはり地域活動の担い手はこういう事業の積み重ねが大事な気がします。
プ:ちなみに高校を卒業されてからは、またキャンプ活動に復活されたのですか?
芝:大学が静岡県でしたので、復活したのは社会人になって白金に戻ってから。白金地区委員会が区と実施している「みなとキャンプ村」にリーダー講師として呼ばれたのが復帰戦です。
プ:おお、ついに講師!でもキャンプから地域活動にどのようにつながるのでしょうか。

●雷神山公園のお花見大会にて、綿あめ製造中の芝さん。

芝:青少年対策地区委員会というのは町会の方も大勢参加されていますから。キャンプ事業で知り合い、町会や神輿やいろんな事業に呼んでいただきました。
プ:なるほど。キャンプなどの行事を通じて、白金地区委員会が地域活動の入口になった訳ですね。
芝:今もみなとキヤンプ村は継続して参加していて、他には地区委員会でのスキー教室。町会での秋祭り、盆踊りや、旅行などを手伝っています。
プ:地域活動の重要な担い手ですね。まさに白金高輪四十七氏!!

■芝氏、その先へ。

プ:地域活動の今後の展望について、お願いします!

●白金阿波踊りのスタッフ姿の芝さん。

●地域の会議に参加中の芝さん。

芝:考えていることは、キャンプ村はやはり長く関わっていきたい。けれど、指導者としての役割は後輩に任せる。次の世代を順番に育てていかないといけない。町会等の仕事は同じように先輩から言われれば受けていくのかな。
プ:役割を譲って、役割を受ける。一つの流れですね。
芝:そうですね。あと、朝日中学校の同窓会の幹事をしていますが、それも地域のつながりなので、大事にして続けていきたいです。同級生の会も30人くらい集まりますし、同窓会全体だと300人集まった時もありました。
プ:芝さんは、そういった幹事もされて、人の絆をつなぐことも大切にされていますね。

●白金氷川神社例大祭にて子供神輿を先導する芝さん。

芝:夏のキャンプや冬のスキー教室では半年に1度、地域の子供達と会いますが、その半年の子供の成長が見られるし、町会では地域のおじいちゃん、おばあちゃんの健康も見られる。地域活動は楽しいですから。
プ:義務じゃなく、楽しんでやる。地域活動に欠かせない重要なことだと思います。これからもご活躍ください!! ありがとうございました!
芝:よし!飲むぞー! もう1軒!!
プ:おす!!

●2軒目でごきげんな芝さん。

★芝 耕太郎 氏
(白金三光第六町会文化部長、港区青少年対策白金地区委員会、港区野外活動協会、港区青少年委員)